今回、オタクが暴発して事件を犯してしまうことについて、ある共通の認識を持つことができました。それは、「オタクから見ても、あんなことするヤツは異常だ」
ということです。
ともすれば、ひとまとめに「オタク=あぶない」のように見られがち。
今回の事件を受けて、家族や友人から
「あなたは大丈夫でしょうね」
などと不愉快、不本意な冗談を飛ばされた方もいらっしゃることでしょう。
しかし、今回はっきりしたのは、「そんなのはいいがかりだ」
ということです。
リンク先の文章を読んで、感じたことは「もうオタクと呼ばれることに対しては抵抗はない」のだなーということで。これっていうのも、昔からのオタクの定義っていうのが変わりつつあるんでしょうね。
で、前置きはどうでもいいですが、現実に幼児殺人のような犯罪を犯すというのは、精神的に病的であるのは常識的に考えても妥当かと思います。(実際に病気というゾーンに分類される状態なのかはともかく)
ただ、読んでて議論が発散しているのは、
「一部のオタク犯罪者のせいで『オタク=犯罪者』という認識が広がるのが迷惑だ」と言うのが表面的なところではありますが、ただ、スケープゴート的に「他人とコミュニケーションすら取れずにいるようなディープなオタクが犯罪を犯すのであって、一般のオタクは関係ない」というような意識も見え隠れしているような気がします。
結局、そういう病的な人は「オタクだから病的」ではないのであって、病的な人と単なるコミュニケーション不全なディープなオタクとを同一視するのも難しいんじゃないですかね。
あと、もう1点の疑問は、このようなサイトを見て納得しているのは、自分がオタクだという層がメインで、その人たちがグループを作って啓蒙活動を行って、果たしてその他の層(俗にいう一般人)に認識が浸透しえるのかどうかというところですね。
オタク側の認識では「アニメやエロゲ(その他諸々)のようなものを趣味としているだけで、なんで肩身の狭い思いをせねばならんのだ」ということでしょうが、同じような議論で喫煙やトラックの運転のような話がありますが、結局マナーの悪い人たちの方が目立つわけで、マナーの悪い人たちの絶対数を減らして行かない限りは認識は容易には変わらないのではないでしょうか。