2004年03月30日

回転ドア

 例の事件であるが、どこまで行っても事故ってもんは起きるわけなので、どっちゃり金かけて安全装置をごっそり付ける法律を作る方向に進むって辺りは、一面アメリカ的であり、もう一面は日本的だななどと思ったりもする。

 とりあえず技術で何とかしちゃれって辺りはアメリカっぽいし、とにかく心配無くなるところまでとことん規制をするというのは日本ぽい。

 回転ドアなどというものは、大人から見た場合でも、如何にも面白そう且つ危なそうだ。そんなところに頭を挟む子供っていうのは、やっぱり生まれてから痛い目に遭っている場数が足りないのではないだろうか。
 体罰を賞賛するわけではないが、やはり話して理解できる年齢になるまでの子供っていうのは、まだ知性的には動物と変りないので、野放しにしておいちゃダメで、危なそうだったらひっぱたいてでも止めないといかんのではないだろうかと。
 実際、話を聞くと、テープをくぐって入った母親を追いかけて飛び込んだ末の事故ということらしく。←…

 結局、
(1)ドアの安全装置が十分ではなかった。
(2)小手先の運用で防ごうとして裏目に出た。(センサーの死角問題)
(3)親の管理不行き届き。

 この全てが揃わなければ、死亡事故にはならなかったわけで。
 もっとも、問題を放置しておいた関係者に責任が無いとは言えず。

 なんというか、個人的には、こういう風に問題が起きた後で、鬼の首を取ったように事態を一方的に批判できる人を全く信用できない。
 そりゃ、あんたには責任無いのは当然だ。なのに、関係無い人がそこまでだろうが、もし責任を持たされたとして、どの程度回避策が講じられるものなのか。
 バカ高い安全装置を付けるもよし、目の前にどでかい柵でもおいて普通の大人でも非常に通りにくくするもよし、年に千万円単位の金をかけて誘導員を配置するもよし。
 ただ、金を稼ぐというのはそんな楽なもんじゃなくて、人件費5百万の人置くのに関係コスト含めた1千万の費用稼ぐのに、利益率5%だとしたら2億円の売り上げが必要だ。それだけの費用を出すか、通る人物の注意を喚起するためにとりあえずテープ張っておくかという上司を前に、クビを覚悟で対処しろと言える人物がどれだけいるだろうか。情けない話だが俺は自分の身が可愛い。
 正しくは、うまくおだてたりデータ並べたりして、上司を説得すべきなのだろうが、俺個人にそれだけの能力と暇と上司運があるとはとてもとても思えない(汗;

 なので、ある程度冷静に分析して、「こうすれば防げたかもなぁ。」とか「こっちの方が少しいい案なのではないだろうか。」とか判断できるような人ならばともかく、一方的に「そんなことするのバカぢゃん?」とか断罪できるようなご立派な人間というか、視野が狭く一方的な考えをする人とは友達になりたくないものだなぁなどと思う今日この頃。(久米宏とかダメだな)

 多分、そういう批判をする人物は理解していないだろうが、そういう方々のおかげでまた1つ法律ができて規制が厳しくなるのだ。俺が想像するに、バブルが崩壊した後で無駄な規制を緩和しないのはバカじゃないかと口を揃えて言った人達と同じ口ではないだろうか。それもこれも規制ですよ。どこまで必要かなんて、自分からは考えもしないで口には出せません。

 かなりまとまりが付かなくなったが、正しい対処法は、よその子供はどうでもいいから、自分の子供だけは怪我が多くてもたくましく育てたい(その機会があるかは知らんけど)なぁと思う。あまりにも腕白で近所の外科の常連で母親も度々学校に呼び出されていた人物の子なら、そんな感じになってくれないかなー。

Posted by su- at 2004年03月30日 21:05 | トラックバック